アトピーのコーナー

 

 アトピーに関連する20本ほどの私のブログ記事「薬屋のおやじのボヤキ」の中のカテゴリー「アトピー性皮膚炎 」、「冷え、アレルギー」を要約したものを以下に記述することとします。

 

● はじめに

 今日取られているアトピー性皮膚炎(以下、単に「アトピー」という)の治療法は、あまりにも対症療法すぎて、どれだけの効果も得られず、患者さんが苦しんでおられるのが現状です。

 これは、現代医学が対症療法しか取ろうとせず、医療制度もそれに基づいていますから、いかんともしがたいところです。

 加えて、現代医学でアトピーの原因が諸説あげられていますが、そのどれもがピント外れであり、それによって根本的な治療法が示されることはなく、患者さんは下手をすると一生アトピーで苦しまねばなりません。

 そうした中で、西原克成氏は、ミトコンドリアと生物進化の研究からアトピーの真の原因を見つけられ、もって根本的治療法を樹立し、大きな成果を挙げられておられますので、その例をかいつまんで紹介することとします。

 そして、副腎強化(自前のスレロイドの生産)が効果的なことを小山内博氏が発見され、その治療例も紹介することにします。 

 なお、最初におことわりしておきますが、このコーナーでは離乳後(3、4歳児)以降のアトピーについて述べることとし、乳幼児については一部対処法が異なりますので、別途、記述することとしました。乳幼児のアトピーについては、このページをお読みになってから、お進みください。 

 

● アトピーの真の原因

 アトピーの原因説として、環境汚染説、清潔文化原因説、水道水塩素説など幾つもありますが、それらは結果であったり、症状増強因子にすぎず、決して原因ではありません。

 真の原因は、信じられないことですが、なんと「細菌の体内寄生」なのです。

 主に腸そして喉から、粘膜に常在する細菌が体内へ侵入し、全身の細胞内への寄生に端を発します。

 

 これは、西原克成氏が解明されたことですが、残念ながら医学界に全く認知されていません。完全に無視されています。

 というのは、病原菌の侵入であれば何らかの症状が直ぐに発生し、侵入した菌があらかた特定されるのですが、常在菌は共生関係にあって、体内侵入しても目に見えるような悪さをしないから見過ごされてしまっているのです。

 加えて、西原氏の理論は、医学(歯学を含む)の範疇に留まらず生物進化学の理解なくしては構築されなかったものであり、そこまで多義にわたって学際的に論理構成されてしまうと、あまりにも細分化されてきている現代医学であるがゆえに、今まで築き上げられてきた学問体系が根底から揺るがされるばかりでなく、現在正しいとされている医学の否定にもつながりますから、医学各界の権威者に恐れられて、西原氏は変人扱いされ、村八分にされているのです。
 自然科学の長い歴史の中で、ガリレオの地動説はじめ、偉大なる発見というものは往々にしてこうした憂き目をみるのであり、西原氏の理論もその一つでして、これが医学界に認知されるのは残念ながら随分と先になることでしょう。

 ただし、数年前から、「リーキーガット症候群(腸管壁浸漏症候群)」という言葉が使われ始めました。細菌や異物が腸壁をすり抜けて治療が難しい様々な疾病を生み出すというものです。この言葉はまだ認知度が低く、ウィキペディアにはこの名称は登場していますが解説は(2015.1.15現在)されていません。ネット検索でリーキーガット症候群の解説を幾つかみてみましたが、まだまだ幼稚な内容で西原理論とはほど遠い感がします。

 前置きが随分と長くなりましたが、以下、西原理論を簡単に説明します。

 

 健常な体であれば常在菌の侵入そのものがほとんどないですし、もし侵入しても、白血球によって食われ、消化されてしまいます。

 しかし、腸を冷やし続けたり、口呼吸で喉が常時乾燥状態になると、常在菌の体内侵入が容易になり、その数も膨大なものになります。

 こうなると、並行して白血球の活力も弱まり、侵入した常在菌は、白血球によって単に飲み込まれるだけとなり、体中にばらまかれ、ばらまかれた常在菌は体内細胞に潜り込みます。

 この段階でも共生関係にありますから、病原菌と違って異常増殖することはなく、格別に何かの症状を呈することはないですから、タチが悪いです。

 こうした常在菌の体内細胞への潜り込みがだんだん進んでくると、体内細胞に存在する小器官ミトコンドリアによって生産されるエネルギー(エネルギーの95%はミトコンドリアが生産)の横取りが無視できなくなります。

 こうなると、共生ではなく、寄生です。

 これによって、人の体は、だんだん低体温になってきます。多くの方は体の「冷え」を感ずるようになりますが、そうでない方もあります。

 なお、「低体温症」と「冷え症」は別物で、大雑把に言えば、前者は客観的な冷え、後者は主観的な冷えと考えてよいでしょう。 

 いずれにしても、ミトコンドリアによって生産されるエネルギーの利用効率が無視できないほどに悪くなって低体温になったことが、アトピー発症の真の原因と考えざるを得ないのです。

 これは、アトピーに限らず、近年発生しだした難病と言われるもの全てがそうですし、また、ガンをはじめとする生活習慣病にあっても、直接的な原因になっている場合がかなり多いようです。

(参考記事) アトピーの本質的な原因について考える(その1~4)

 

アトピー症状の発生メカニズム

 低体温になると、腸壁も健全性を保つのが難しくなり、病原菌や異物(未消化たんぱく質)の侵入を許しやすくなります。

 侵入したものが病原菌であれば、まだまだ免疫機構がそれなりに働いていますから、これを抗原と判断し、抗体(免疫グロブリン)が抗原に結合して、それを白血球が食べて消化してくれます。

 でも、単なる異物の場合は、特に害になるものではないですから、抗原として判断されることはなく、しばし放置されて、そのうちに何らかの物質とくっついたりしてから、掃除屋の白血球によって処理されることになります。

 ところが、ここからが問題なのですが、西原克成氏によれば、常在菌が体内細胞に潜り込むときに免疫グロブリンEIgE)が大量に生産されるとのことです。 IgEは寄生虫に対する抗体と考えられているのですが、低体温になっていると免疫機構が正常に働かず、異物を抗原と勘違いして、IgEが抗体として働いてしまい、異物に対して抗原抗体反応を起こしてしまうのです。

 ここから先は、よく知られたことで、ヒスタミンが介在して皮膚に炎症を起こさせるのです。なお、炎症が皮膚に特化するのは、異物を皮膚から排出しようとしているのではないかと思われます。

 

アトピーの根本的治療法

 アトピーの真の原因と発症のメカニズムが解明されれば、根本的な治療法が自ずと決まります。

 水際作戦としては、腸壁及び喉の粘膜からの細菌の侵入防止のために、次の2つを実行することです。

① 冷たいもの中毒から脱却し、腸壁を健全にすること

② 口呼吸を鼻呼吸に変え、口腔鼻腔粘膜を健全にすること

 

 ①について簡単に示しますと次のようになります。

<冷たいもの中毒からの脱却>

 暑いときであっても冷蔵庫から取り出したものを直ぐには食べず、常温になってから口に入れるのが原則で、できれば体温より温度が高いものにする。

 参考までに申しますが、アラブの富豪は暑いときに喉を癒すには熱い飲料をちびちび飲む習慣がついていますから、家に冷蔵庫があっても、その子供たちも同様らしく、アトピーになることは滅多にありません。

<腸壁を健全にする>

 牛乳を含め動物性食品を極力減らして、野菜を十分にとり、腸に負担がかからないよう絶対に過食しない。そのためには朝食抜き1日2食にする。

(参考記事) 朝食抜き、1日2食で健康!昔は皆がこれで驚くほど元気…

 整腸剤やオリゴ糖などの助けを借り、腸内環境の健全化を図る。

(参考記事) 人と腸内細菌、どちらが主人?

 

②について、西原克成氏は次のように言っておられます。

 ・口は閉じて、意識的に背筋、首筋、骨盤を伸ばし、あごを引いて胸を張る。

 ・食事のときも唇を閉じ、クチャクチャと音が漏れないようにする。

 ・就寝時は、マスクや唇に専用テープを貼るなどの方法をとる。

 なお、食事のとき、片噛みの方は、左右両方の歯で均等に噛むように矯正する必要があります。これは、片噛みの癖があると、首、脊椎、腰、足と連鎖して骨格に歪みが生じてしまい、これが仰向け寝(鼻呼吸しやすい)をしにくくしてしまい、横向き寝やうつぶせ寝につながって、結果、就寝時の口呼吸を引き起こすからです。

 

 次に、ミトコンドリアのエネルギーが横取りされないよう、寄生している細菌を追い出すことです。

 しかし、これはアトピーが進んだ方にはたいそう難しいことになります。

 といいますのは、がん細胞の場合であれは細胞膜のほころびが大きく、白血球が欠陥細胞であると感知して早々に破壊行動に着手することが可能なのですが、細菌寄生細胞の場合はそのほころびがうんと小さく、白血球のほとんどは細胞の異常を感知できません。

 何か別の原因、例えば細胞の老化による細胞膜のほころびでも生じないことには、白血球は破壊行動に着手できないのですし、もし、破壊できたとしても、アトピーが進んで極度の低体温状態になっていると、白血球には細菌までをも食べる活力は残っておらず、単に飲み込むだけで、どこかで吐き出し、別の細胞で新たな寄生を生じさせるだけのことになります。

 よって、白血球の活力を高めねばなりません。そのためには 

③ 健全な白血球を作るため、十分に体の骨休め 

 つまり、十分な睡眠(体を横にすることを含む)を取る必要があるのです。

 これは、健全な白血球を作るには、骨髄が重力に逆らった状態にあるときは無理で、重力負荷がかからない状態でないとだめなのです。

 また、白血球の活力は、体温が高ければ高いほど上がりますから、あらゆる方法で体の芯を温める手立てをすることが肝要となります。

(参考記事) つらーい冷え症、その対策(食事編)[対症療法的通則](生活編)

 なお、ミトコンドリアを活性化させるには、太陽光線に当たるのが一番です。皮膚の炎症箇所の位置や度合いにもよりますが、可能な限り、毎日お日様に当たりたいものです。西原氏は朝日に当たるのが良いと言っておられます。

 

自前のステロイド生産のために副腎強化

 アトピーの炎症を即効的に鎮めてくれるのは、ご存知のとおり、ステロイドです。そのステロイドを自前で調達してくれるのが副腎です。

 副腎を強化し、自前のステロイドの生産力を高めれば、それだけ炎症を軽くすることができ、大幅に改善することも可能になります。 

 その方法は、唯一「皮膚への寒冷刺激」です。
 これを実証された小山内博氏は、「かわいい子には冷水浴を」「アトピーには水かぶりが一番」と言っておられ、幾多の改善例をお持ちです。

 そのやり方は、氏の著に次のように書かれています。 

 「風呂上がりの最後に、…シャワーなら約1分くらい頭から浴びます。もし、そのまま上がるのが寒くてつらいようだったら、再び湯につかり、十分あたたまったのち、再び冷水を浴びて、これを2、3度繰り返す交替浴をするといいでしょう。最後に冷水で皮膚を冷やす…。」 

 この「冷・温交替浴」は、あらゆる健康法の中で、どんな場合にも最も効果的な健康法と言えますから、ぜひおすすめしたいです。

 そして、西式健康法(リンク集に入れてあります)でも、これは重要視されていて、小山内氏は書いておられないですが、「まずは冷水から」とすると、より効果が高まります。

(参考記事1) アトピーには「水かぶりが一番!そのうち自前のステロイドが副腎からよく出るようになります

(参考記事2) 冷水シャワー。万病に効果あり。 (そのやり方の解説)

 

アトピーの対症療法

 アトピーの根本的治療法や副腎強化策は、即効的に改善が期待できるものではなく、気長に取り組まねばなりません。改善が実感できるまで、半年や1年かかるケースもあるようですし、完治となると数年先もざらのようです。

 なんせ、原因が共生関係にある細菌なのですから、いかに自然治癒力を高めたとしても、そう簡単には体内から一掃することはできないからです。

 そこで、それらの取り組みと並行して、対症療法的な対策も取っていかねばなりません。つまり、スキンケアです。

 そのスキンケアも皮膚の機能を正しく理解していないと、とんでもない間違ったものになってしまう恐れがあります。今日、正しいとされている方法の中で、一番の間違いは、“ばい菌を洗い流さなくっちゃ”と、ボディーシャンプーを盛んに使い、皮膚常在菌をあらかた洗い流してしまっていることです。

 なお、皮膚の機能については、少々長文で難解な解説となりますが、よろしかったら次のブログ記事をご覧ください。

(参考記事) ヒトの皮膚呼吸、皮膚の吸収・排泄機能をもっと高く評価すべき。アトピー対策の出発点になります。 

 これを踏まえると、正しいスキンケアの基本は次のようになります。 

1 保湿

  表皮細胞の隙間に十分な水・保湿成分を補給 

2 皮脂の保持

  不足しがちな皮脂を失わないようガード 

3 酸性の維持

  皮膚常在菌を洗い流さないこと

 そして、アトピー肌からはミネラルが排出されやすいですから、 

4 十分なミネラル補給 

 これでもって、少しでも健全な新生皮膚細胞づくりを助けねばなりません。

 なお、ミネラルは、ミトコンドリアのエネルギー生産や白血球の活力増強の助けにもなりますから、必須のものです

(参考記事) アトピー性皮膚炎の本質に迫る。そこに改善策が見えてくる。

 

参考にしていただきたサイト

 アトピーに関して、参考になるものを リンク集 に入れたいと思っていますが、いまのところ1本だけです。あしからずご容赦ください。

 なお、アトピーの方は皮膚の炎症がために、ずっとストレスを抱えています。これにより、アトピーの改善も遅れますし、他の生活習慣病を引き起こしかねません。ストレス除去がかなり重要なものになりますから、「心の病」のコーナーもご覧になってください。


かなりの長文を最後までお読みいただき、ありがとうございました。

「アトピーのコーナー」はここまでです。
なお、乳幼児のアトピーは下欄をクリックしてご覧ください。

 

記事掲載:2015.1.15

 

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