LDLコレステロール値が269でも薬を飲まなくていいですか

Q:60歳台女性

 55歳くらいに高コレステロールと診断され、コレステロール降下剤を飲み始め、4年くらい飲んだ頃から気持ちが沈み始め、飲むことをやめていました。気持ちがだんだん明るくなって前向きになってきたのを実感していました。

 今年、60歳を過ぎたので人間ドックを受けたところ、高コレステロールと高血圧で引っかかり、総コレステロールが355という数値に医者がびっくりして、すぐに病院に行って降下剤を飲みなさいと言うことでした。

 それで、以前、処方してもらっていた病院で、結合型のコレステロールに効くゼチーアを処方され飲み始めました。

 人間ドックでの検査結果でLDLコレステロール269の数値が1ヶ月降下剤を飲んたことで、悪玉コレステロール値が144に下がりました。

 しかし、気分は落ち込み気味で、体が重く、胸に何かつかえた感じで咳が出てきます。それで、薬を飲むのをやめようと思っています。

 LDLが269というのは、やはり高すぎるのでしょうか?

 

A:

 総コレステロールが355とか、LDLコレステロール269とか、とんでもない数値だと、お医者さんのみならず貴方もビックリされたことでしょう。

 でも、ご安心ください。降下剤で下げる必要は一切ありません。

 日本脂質栄養学会は「高LDLコレステロール値は長寿の指標」であり「各種疾患予防にLDLコレステロール値の低下を目標としない」と言っています。

 また、既に何年も前に米国の医師会が更年期過ぎの女性にコレステロール降下剤を使うべきではないとの指針を示しています。

 ですから、コレステロールの検査は無用ですし、何も対処しなくていいのです。

 と言いますのは、日本脂質栄養学会も米国の医師会も、動脈硬化や心筋梗塞・脳梗塞の主な原因は別のところにあり、血液中のコレステロール値との因果関係はないことがだんだん分かってきたからです。

 それらの疾患を予防するには、肥満解消、動物性食品の摂取を減らす、適度な運動をする、ストレス解消法を身に付ける、といった生活習慣改善しかないことも同時に判明してきています。

 よって、貴方の場合も、降下剤を飲んでいるときの健康状態と止めているときの健康状態を勘案すると、飲むのは止め、これが正解となります。安心して、お止めください。